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養生法

中国には古くから養生法が確立されています

東洋医学の中には古来より培われた養生法が多くあり、すでに確立されています。 私達が健康を維持していく上でも、とても大切なものです。 ここで、その基本的な考え方を少し紹介しましょう。
養生(摂生)の基本原則の根本は、体質の増強であり、人体の抵抗力を高めることにあります。
それには、

  1. 精神の修練を重視 : 肉体と心が相互作用することを知ることです。 中医学の養生では「恬、淡、虚、無」と言い、「」は安静なこと。 「」とは愉快であること。 「」とは虚心担懐のこと。 「」とは欲などをなくすと言うことです。 ようするに、不良の精神刺激と過度の精神変動を無くすことで、ストレスに強い精神を養うと言う事です。 これは、疾病の防止にとても大切なものです。 「病気」という言葉が「病は気から」と言うように、肉体的な疾病も精神的な影響からくるものが大きいということです。

  2. 飲食、起居 : 飲食に節度を持ちましょう。普段からの生活も規律正しくしなければならないと言う事です。本当は誰でもわかっている事ですが、わかっていても、何かと忙しい現代人には守れなくなっている人が多くいます。よって生活習慣病のようなことになってくるのは当然です。

  3. 自然の法則に従う : 人は町に住んでいたとしても、自然の中で生活しているに変わりありませんので、真夏のときの拡張する血管と身体、真冬の収縮する血管と身体のように、その自然界の四季の気候変化は必ず人体に影響します。 ですから、自然界の法則を把握し、その変化に無理なく従うことによって、体内の営氣は滞りなく巡り、衛気はしっかりと体表を防衛し 邪気(例えば、風、暑、湿、燥、寒などの自然界からくる悪い刺激)の侵害を避けることができるということです。 中医学では、自然界の法則に従える方法を提唱しています。 自然と調和した生き方をすることが、長生きをするコツであるとも言われています。

  4. 体を鍛える : 生命は運動するものですので、よく体を鍛えれば体質が増強され、抵抗力も高められ、健康が保たれるようになります。 後漢時代の華陀という名漢方医は虎・鹿・熊・猿・鳥等の五種類の動物の動きをまねて、「五禽戯」という気功法を作りました。 他にも気功法には「易筋経」、「八段錦」、「太極功」、等の健康運動方法(気功法)もあります。 人体は適切な運動と労働を通し、気機が通じ、気穴が流れ、関節がよく利くようになり、よって健康がたもたれ、生体の抵抗力が高められます。 それゆえ、このような運動法(気功法)がさらに慢性病に効く場合もあるわけです。

    機械も使用せずに動かさないでいると、錆び付いて動きが悪くなります。 中国では運動をし続けることの健康への大切さを示す言葉に「流れている水は腐らず、たえず動く戸のくるる(回転軸)は虫が食わない。」という表現がありますが、まさに人の体も運動を休み続けると、退化していくことや、新陳代謝が悪くなり、抵抗力が弱まり、病邪を排除する力も弱ってくるようになり、不健康になりやすいということを表しています。 気功法はこの点でも大変有効な方法といえるのです。

  5. 薬物、生薬、お茶、等を利用して予防 : 古来から生薬などを燃やしたり、その煙で疾病を予防しました。 近年来でも流行性感冒や細菌性下痢などにも生薬を単品でお茶にして飲んだりして予防したりしています。 又、各種の植物の精油をマッサージに利用したりして予防や治療にやくだてています (ハーブティ、アロマテラピーオイル等)。
呼吸法に注目しよう

皆さんは呼吸の大切さをどれだけ知っているでしょうか? あまりにも自然にできているものですから、逆に、気にせずにただ呼吸をしているという状態でしょうか。 しかし、ここで考えてみてください。食事は、数週間くらいやめても生きてゆけます。 睡眠でも数日間眠らなくても死にません。 しかし、呼吸はどうでしょう? 呼吸は5分間でも息を止めただけで大抵の人は死んでしまいます。 鍛えたダイバーでさえ8・9分間を止 めているのが限界でしょうか。

このことを認識しただけでも、いかにこの呼吸が生命を維持するために、又、健康を維持するために重要であるのかと言う事がわかるでしょう。 私達はあまりに自然にしているものですから、気にもせず、ただの息をしているわけです。 私達はもう少しこの呼吸法について、研究をすすめて行きたいと思っています。 気功法ではこの呼吸の鍛錬を「調息」といってすべての鍛錬のなかでもとても重要なポイントになるものとしています。

気功法を用いる

気功法を用いるとどんな効果があるのでしょうか?
ここで少し気功法について触れてみましょう。

気功には、

  1. 「調身」  姿勢の調整・一定の動作をする。
  2. 「調息」  呼吸の鍛錬・内気エネルギーの運行をコントロールする。
  3. 「調心」  心身のリラックス・意念の集中と運用をする。
といったように三つの要素があります。
体内の「気」を練ることを中心として自己の心身を鍛錬する方法ということができます。

鍛錬をすることで元気を増強し、臓腑の機能が調整され、体質の改善をはかることができます。 又、人体に潜在する能力が発揮されてくることがあります。 病気の予防や治療をすることが出来、良く練功を続ければ益智延年(老化にブレーキをかけ、長寿)の効果を得ることができるとされてます。

現代では、多くの経験や研究から、多くの慢性疾患に治療効果があることがわかっています。 癌にたいしても、練功すると病状が改善したり、生存期間を伸ばすことができるといわれています。 手術、化学療法、放射線療法などを併用することで、治癒する例もあるとのことです。

気功を行うと免疫力がつき情緒が安定し、精神が活発になり、健全な精神を養うことができると言われています。 すなわち、健康と長寿をもたらすことになるのです。

ほかに、大脳細胞を活性化し、集中力がたかめられます。 情緒が安定し精神が活発になるということは、ストレスなどにも強くなるということです。 痴呆症等の予防や治療への効果が注目されています。

練習が進むと潜在能力を発揮することができるようになります。

気功の特殊な呼吸運動は直接、横隔膜筋の運動幅を強化するので、胃腸、肝臓、脾臓にたいして一定のマッサージ効果をもたらします。 消化器にたいしては亢進したものは抑制し、低下したものは助けるという作用があります。

循環器関係にも影響をおよぼし、鎮静作用があるといわれています。

血液成分にたいしても白血球、赤血球、等が増加することがわかっています。 これは、造血機能や免疫機能が増加するということなので疾病の改善、保健作用があるということになるわけです。

養生法は良い指導者に教わることが重要です

最近は気功法や呼吸法に関する著書も増えてきましたし、それを教える教室も多く存在するようになりました。 日本に普及して健康に少しでも役立つのであれば好ましいことです。

しかし、その時に注意したいことがあります。 気功法等 は、教授をうける場合はその先生の知識と熟練度をよく見定める必要があります。 気功を教える人のレベルがかなり異なるときがあるからです。 又、指導説明が上手であるかも大切な事です肝心な説明がないと、ただの身体運動になってしまいます。 気功法の水準を上げるには調身(姿勢)、調息(呼吸)、調心(意念)、の 三つの要素がかかせないのです。

気功法を教わる場合はその先生と自分との信頼関係も必要になるでしよう。 まさに「気」が合うのか?です。 それが、疾病に対しての治療となると西洋医学的知識や東洋医学的知識も必要になってくるでしょう。 偏差(気功の練習における副作用)の対処法も心得ている先生でありたいものです。 さらに、その先生の「気」自体が心身ともに健全であることや、心が清く純粋であり、パワフルなエネルギーであるならば、心身共に良いエネルギーを受け癒しにつながると思います。

外気治療においては特に注意が必要です。 現在中国では、中国国家中医薬管理局が気功治療の乱用を管理するようになっており、中医師が治療を行うということになっているようです。



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